2025/07/22 00:00

店は、語る−靴は、足を計って合わせるものです

ブラジルは、世界有数の靴産地。靴の仕事で毎年、訪れていた時期があります。その中心は、南部のノヴォ・アンブルゴというところですが、巨大工場が並ぶ中、小規模ながら子供靴への理念を貫くメーカーがありまし...

2025/07/17 00:00

纏足が教えてくれる、子供の足の柔らかさ

纏足は、女性の足を長さ9㎝ほどの理想の形に形づくるという中国の奇習。1000年にもわたり続きました。始めるのは3歳未満が理想とされ、足の成長を止め理想の形にするために、親指以外の指を足裏に折り込み、布で...

2025/07/14 00:00

躾としての靴

食事の作法のように、靴にも「躾」が必要ではないか──。靴が日本の生活に根付いてからまだ70年余り。その間、靴の履き方や健康への影響は、十分に教えられてきませんでした。しかし靴は、ファッション以前に「歩...

2025/07/08 16:51

教育界でも靴への注目が始まっている。

学校で靴と足の大切さを教えないのはなぜなのでしょうか。教科書を調べてみると、靴はファッションの一部という記述を一つの教科書で発見しただけ。健康面への言及は見つけることができませんでした。こうした状...

2025/07/07 00:00

「足育」について考えてみる。

「足育」という言葉が広まりつつありますが、もともとは「食育」に触発されて生まれたもの。子どもの足を健やかに育てることを目的としています。アキレス社が「ソクイク」として商標登録していますが、一般名称...

2025/07/04 00:00

変わる暮らし、変わる足。だから靴。

かつて子どもたちは裸足や下駄で外を走り回り、自然な遊びの中で足を育んでいました。しかし現代では、屋内遊びや舗装された道路、さらに移動手段の変化により歩く機会が減り、足の発達に影響を与えています。そ...

2025/06/30 00:00

どんなに良い靴も、足に合っていないと働かない!

2017年の春、オーストリアのキンツ博士が来日し、日本の子供たちの靴のフィッティング調査を行いました。その結果、72.1%の子供が爪先余裕10mm未満の小さい靴を履いていることが判明しました。適正な爪先余裕は...

2025/06/26 00:00

「良い靴とは」の知識を、知恵に変える

「良い靴」とは、どんな靴でしょうか。ポイントを挙げてみます。踵がしっかりしている靴は、足を安定させて支えてくれる。そのためには踵の芯材や形状が重要。加えて紐やマジックテープ、足首を覆うブーティ形状...

2025/06/23 00:00

「見て、聞いた ヨーロッパの子供靴意識」

日本人が日常的に靴を履くようになったのは戦後以降。たかだか70年余りの歴史しかなく、欧米とは靴文化の成熟度が異なります。それは、子供靴選びにも表れています。例えばフランスでは1万円の子供靴が普通。親た...

2025/06/19 00:00

「リコスタ」が生まれるところ – その3

RICOSTA(リコスタ)の子供靴には、「WMS」という特別な規格があることをご存知ですか?WMSとは、ドイツ靴研究所が定めた子供靴の製造・販売に関する厳格な規格。単なる「足幅に合わせた3サイズ展開(W=広い、M=...

2025/06/17 00:00

「リコスタ」が生まれるところ – その2

1969年、ドナウ川の源泉がある町ドナウエッシンゲンに、RICOSTA(リコスタ)は誕生しました。ルーツは1874年創業のドイツ南西部の靴メーカー「リーカー」。その子供靴部門が独立し、リコスタ社が設立されたのです...

2025/06/13 00:00

「リコスタ」が生まれるところ-その1

RICOSTA(リコスタ)のふるさとは、ドイツ南西部の小さな町、ドナウエッシンゲン。ここは、あの「美しく青きドナウ」のドナウ川が始まる場所でもあります。町の中心部、古い居城跡の井戸からぷくぷくと湧き出る水...

2025/06/09 00:00

子供靴は、足を育てる育児器

毎日、当たり前のように履いている靴。でも、それって本当はどんな意味を持っているのでしょう?5000年前の「アイスマン」も靴を履いていました。中には藁が敷き詰められていて、足を保護する道具だったことがわ...

2025/06/06 00:00

ネオテニーで生まれる人間と靴の必然の関係

かつて『シューフィル』という靴専門誌で、サル学の第一人者・河合雅雄先生にインタビューしたことがあります。先生の著書『子どもと自然』で知った「ネオテニー(幼形成熟)」という言葉──それは、体の器官が未...