2025/06/06 00:00
靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載②「ネオテニーで生まれる人間と靴の必然の関係」のダイジェストです。
かつて『シューフィル』という靴専門誌で、サル学の第一人者・河合雅雄先生にインタビューしたことがあります。
先生の著書『子どもと自然』で知った「ネオテニー(幼形成熟)」という言葉──それは、体の器官が未成熟なまま生まれてくるという概念です。
先生は「もっともネオテニーで生まれてくるのが人間だ」と。それを聞いて私は、赤ちゃんは未発達なまま生まれ、育てられて初めて一人前になる。その象徴が「足」だと思いました。
歩行を司る足は、未成熟な状態で生まれ、育てなければ発達しません。そして、足が健やかに育つには“文化的環境”としての靴が必要なのだと、河合先生は、そうおっしゃいました。
子どもにとって靴がいかに大切か──それは、こんなにも学術的に語れるのです。
コラムの全文はこちらから http://www.ricosta.jp//column/kids-shoes-02.html