2025/07/22 00:00
ブラジルは、世界有数の靴産地。靴の仕事で毎年、訪れていた時期があります。
その中心は、南部のノヴォ・アンブルゴというところですが、巨大工場が並ぶ中、小規模ながら子供靴への理念を貫くメーカーがありました。その社長は、子ども靴への思いを、立派な一冊の本にまとめていました。
意外に思われるかもしれませんが、ブラジルは文化が成熟しています。その思いをさらに強くしたのが、サンパウロの街でした。
庶民的な通りで見つけた子供靴専門店では、30脚もの椅子が並び、壁一面が在庫。ディスプレイ台はありません。聞かなくても、どんなふうに販売しているかが分かりました。
足を測り、靴合わせをする。靴は、足を測って合わせる。それが、根づいているのです。