2026/10/12 00:00

「シュマール…」
「なに? しゅま…」
「シュマール。ドイツ語で“狭い”って意味なんやけどね、幅の狭い足の子が増えてるんですわ」
「幅の狭い子ども靴なんて、あるの? 大人もんでも、ないことはないけど、既製靴では難しいやろ」
「それが、子ども靴でも、ドイツにはちゃんとあります。それが、シュマールでんねん」
「WMSやね」……
関西で幅の狭い子ども靴をつくろうとしているグループの会話の一部です。
このコラムを読んでくださっている方はお分かりと思いますが、ドイツには足幅を「W(広幅)・M(標準)・S(狭幅=Schmal)」の3種類に分類した子ども靴規格「WMS」があり、リコスタもこれに準拠しています。
この規格は、1950年代に子どもの足の問題をきっかけに行われた大規模な足型調査から生まれました。日本でもドイツのような全国規模の足型調査が行われ、一人ひとりの足に合った靴を選べる環境づくりが進むことを期待したいものです。


靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載79「シュマール(狭い)から出た実」のダイジェストです。
コラムの全文はこちら。


大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。

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