子ども靴のサイズ選びのポイント

子ども靴のサイズ選びは、単に「足の長さ」だけを測ればよいものではありません。子どもの足は成長が早く、形や幅にも大きな個人差があります。そのため、足長だけを基準にした子ども靴選びでは、正しいフィットにならないことがあります。

ドイツの子ども靴選びの基準として「WMS(Weiten-Maß-System)」が確立されています。WMSは足長と足囲(幅)を組み合わせてサイズを選ぶ仕組みで、子どもの足の健康的な発達を考慮した規格です。


WMSの考え方に基づき、子ども靴の正しいサイズ選びのポイントと、自宅でできる測り方を詳しく解説します。


なぜ子ども靴のサイズ選びが重要なのか

子どもの足は骨が柔らかく、成長途中にあります。サイズが合わない子ども靴は、

・足指の自由な動きを妨げる

・歩行バランスを崩す

・足への負担を増やす

可能性があります。

特に注意したいのは、「少し大きめを買えば安心」という考え方です。確かに成長余裕は必要ですが、大きすぎる子ども靴は足が前に滑り、不安定な歩行につながります。子ども靴のサイズ選びは「小さすぎても大きすぎてもいけない」というバランスが重要です。

WMSとは何か

WMSはドイツで確立された子ども靴のフィッティング基準です。大きな特徴は、足長だけでなく足囲(幅)を測定し、次の3タイプに分類する点です。

S(細い足)

M(標準)

W(広い足)

同じ足長でも足囲が違えば、適した子ども靴は異なります。足囲が合わないと、圧迫やゆるみが生じ、正しいフィットにはなりません。

WMSに基づく子ども靴は、長さと幅の両方を考慮して設計されています。



子ども靴に必要な「つま先余裕」

子ども靴のサイズ選びでは、足長ぴったりの靴は適していません。歩行時、足は前方に数ミリ伸びるため、機能的な余裕が必要です。

一般的に、子ども靴には約9〜15mm程度の前足部余裕が必要とされています。これは、

歩行時の動きによる伸び

成長余裕

を含んだ目安です。

ただし、余裕が大きすぎると足が固定されず、歩行が不安定になります。適切な余裕とは、「指が自由に動くが、足が泳がない」状態です。

自宅でできる子ども靴の測り方

1. 紙を使った基本測定法

白紙を壁に沿わせて置く

かかとを壁につけて立たせる

一番長い指の先に印をつける

かかとから印までの長さを測る

必ず両足を測り、大きい方を基準にします。

2. 足囲の測り方

足囲は、足の最も幅のある部分(母趾球から小趾球)を確認します。単純な長さ測定だけでは、子ども靴のフィットは判断できません。

足囲が合わない場合:

幅が狭い → 圧迫感

幅が広い → 足が前滑りする

という問題が起こります。

3. 中敷きを使った確認方法

子ども靴に取り外し可能な中敷きがある場合、より正確な確認ができます。

中敷きを取り出す

かかとを合わせて立たせる

つま先の余裕を目視確認する

この方法は、外から靴の上を押して確認するよりも正確です。外側からつま先を押す方法は、子どもが指を曲げてしまうため、正確な余裕を把握できません。

子ども靴のサイズ確認頻度

子どもの足は急速に成長します。

幼児期:2〜3か月ごと

学童期:3〜6か月ごと

の測定が目安です。

サイズアウトに気づかず履き続けることを防ぐため、定期的な確認が重要です。

正しいフィットのチェックポイント

子ども靴を履かせた後は、次を確認します。

かかとが安定している

歩いても足が前に滑らない

足囲に圧迫感がない

足指が自由に動く

これらが揃って初めて、子ども靴は適切にフィットしていると言えます。

よくある誤解

「大きめを買えば長く履ける」

大きすぎる子ども靴は、足が安定せず、転倒リスクが高まります。

「足長だけ測れば十分」

足囲を考慮しない子ども靴選びは、フィット不良の原因になります。

子ども靴のサイズ選びの基本

子ども靴のサイズ選びで大切なのは、

✔ 足長と足囲を測る

✔ 約9〜15mmの前足部余裕を確保する

✔ 外から押す方法に頼らない

✔ 定期的にサイズを確認する

という点です。

子ども靴は、足の成長を支える大切なアイテムです。正しい測り方と選び方を知ることで、足の自然な発達をサポートすることができます。