2026/07/13 00:00

年の瀬になると、なぜか気持ちが慌ただしくなりますが、子どもの頃は、違いました。お正月の楽しみでうきうきでした。
農家だった実家では、暮れの一大イベントは餅つき。父が杵を振り、私は「捏ね取り」に挑戦しました。つきたての餅を囲む時間は、冬の大切な思い出です。
そしてお正月には、下着からセーター、ズボン、それに下駄、そして下着まで新しいものを用意してくれました。昭和30年代、新しい服や履物は特別なものでした。
元旦、新品を身につけて初詣に出掛ける時の高揚感は、今でも忘れられません。
現代では服や靴を新調する機会は増えましたが、新年を迎える節目に、子どもの靴や足の成長を確かめることには意味があるように思います。
1年間でどれほど成長したかを見つめることは、子どもの育ちを実感する大切な時間になるのではないでしょうか。


靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載67「暮れの履物の記憶」のダイジェストです。コラムの全文はこちら


大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。