2026/06/19 11:41

東京・三軒茶屋の生活工房で開催された「シュー・ウィンドウ 靴を紐とく展覧会」は、“靴とは何か”を改めて考えさせてくれるユニークな展示でした。会場に並ぶのは、新聞紙と布製ガムテープで作られたカラフルなハイカットスニーカー。同じ形は一つとしてなく、子どもたちがワークショップで完成させた作品です。

この靴を考案したのは、“靴郎堂本店”こと佐藤いちろうさん。靴づくりの工程を誰でも体験できる形に落とし込み、モノづくりの意味を伝えようとしています。展示では、紐の付いていない“半製品”の靴も並べられていました。実際、紐がなければ靴は足に固定されず、歩くことができません。

普段、当たり前に履いている靴ですが、「紐はなぜ必要なのか」「靴はどうして脱げないのか」を体験を通して知ることで、靴と足の関係への理解は大きく変わります。子どもたちが、自分で作り、自分で履く中で、靴を正しく履く意味まで自然に感じ取ってくれたなら、この展覧会は大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載65「靴を紐とく展覧会」が教えてくれたこと のダイジェストです。
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大谷知子(おおや・ともこ)

靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。

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