2026/06/15 00:00
赤ちゃんの足には土踏まずがない。でも、でも、孫のそうちゃんの足には、生まれたばかりの頃から足裏の窪みがありました。
この「窪み」こそ、土踏まず。骨のアーチ型の並びです。
靴販売に携わる人のバイブル『プロフェッショナルシューフィッティング』にも、「乳児にアーチがないという考えは正しくない」と書かれています。
ただし、その構造はまだ未熟です。骨や筋肉、靱帯も十分に発達していないため、歩き始めの頃は、立つと自分の体重でアーチが潰れ、足が内側に倒れ込んでしまうこともあります。
大切なのは、そこから足を育てること。そして、育てる最良の方法は歩くことです。歩くことでアーチは強くなり、体を支え、衝撃を吸収する、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが“工学上の傑作”と表した、足のアーチへと成長していきます。
生まれた時に与えられた傑作の種を、たくさん歩くことで傑作に完成させましょう。
靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載63「赤ちゃんの土踏まず」コラムの全文はこちら。

大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。
