2026/05/11 00:00

そうちゃんの靴は、4足目になりました。サイズは12.0㎝から始まり、12.5、13.0、そして13.5㎝。早速、履かせてみると足長は問題ないものの、甲周りがやや大きい様子です。
実は、私の息子も、そうちゃんの靴と同じ知人の職人に作ってもらっていましたが、仕上がった靴を調整してもらったことは、一度もありませんでした。
そんなことを思い出しつつ思ったのは、個体差ということでした。また、別のことでも個体差を考える機会がありました。
某大手スポーツシューズメーカーが、子どもの足の成長を1ヵ月ごとに予測するサイトを開設したというニュースです。実際に試した人が感想をSNSに書き込んでいましたが、「おもしろい」などと評価する反面、「出て来た標準足サイズは実際とは違った」、「成長の個体差はどう判別するのか」という指摘もありました。私もそうちゃんの身長と体重を入力して試してみましたが、そうちゃんの実際のサイズとはかなり違う結果が出ました。
多くのデータから平均値を導く標準化は便利ですが、個体差までは反映できません。
個体差を埋めるのは、日々そばで見守り子どもの成長を一番よく理解している人の目ではないでしょうか。


靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載58「そうちゃんのくつ 3」のダイジェストです。コラムの全文はこちら



大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。