2026/03/23 00:00
ドイツ版母健康子手帳「黃色手帳」の最終回です。“ドイツの母子手帳には靴についてのチェック項目がある”と聞いたことに始まり、実際に持っているという知り合いからその画像を提供してもらい書いたのが前回まで。でも、自分の目で確かめたい。ドイツに住む知り合いに調べてもらいました。
待っていたレポートが届きました。冒頭にはダウンロード可能で英語版もある。しかしその次には「靴に関する記載はなかった」と!
前回のコラムは「黃色手帳」2008年版でした。調べてくれたのは、現在発行中の2016年改訂版。股関節脱臼や内反足などの検査項目はあるものの、どの月齢にも靴に関する記載は見当たらない。なぜなくなったのかも調べてもらいましたが、発行元の団体G-BAの資料にも理由は示されていなかったと。
最終的にリコスタ社、それにWMSを運営するドイツ靴研究所に問い合わせてもらいましたが、「多くの医師は靴やフィッティングについて専門的なトレーニングを受けておらず、評価が難しいからではないか」と。
だからこそ、靴の専門家や専門機関が、手帳を補完する形で正しい靴選びを支える仕組みが必要なのではないでしょうか。
靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載52「ドイツの子ども検診手帳“黃色手帳”のこと まとめ」コラムの全文はこちら。
「黄色手帳」〈U7〉ページの比較。左は〈手足〉項目のある2008年当時発行のもの、右が現在発行中のもののサンプル(斜めに配置されているのはサンプルであることを示す文言)。赤の囲みが〈手足〉項目が含まれる〈筋骨格系〉項目。
