2026/03/09 00:00
半年ほど前、母子健康手帳に「足」の視点を取り入れるべきではないかと書きました。
成長のチェック項目には「つかまり立ち」「一人歩き」など足の機能が挙げられているのに、検診項目に足そのものが含まれていないことへの疑問からです。
そしてなぜ、足の検診を取り入れるべきという考えが生まれたというと、実際に乳幼児の足の検診を行っている国を知っていたからでした。それはドイツです。
日本の母子健康手帳のルーツは、1942年に始まった妊産婦手帳制度。ドイツは、母親対象が1961年にスタートし、子どもも対象になったのは、1970年代のようです。日本の方がずっと先輩です。
両国の違いは、日本は母と子が一つの手帳に収められていますが、ドイツは分かれていること。母の健康管理用は「ムッターパス」、つまり「母親パス」と言います。
子ども用は、いつ発行されるかと言うと、子どもの出生時です。分娩した病院で渡されるそうです。正式名称は「子ども検診手帳」ですが、表紙が黄色なことから「黄色手帳」と呼ばれています。
どんな内容なのか。それは、次回に譲ります。
靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載50「ドイツの子ども検診手帳“黃色手帳”のこと その一」コラムの全文はこちら。
大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。
