2026/03/02 00:00

ニュースは移ろいやすいものですが、3月初めに靴業界で衝撃だったのは、LVMHトップのベルナール・アルノー氏によるビルケンシュトック買収のニュースでした。
一方で、東京オリ・パラ競技大会組織委員会・森喜朗前会長の女性蔑視発言も、世間を賑わしました。
小説家の辻仁成氏が、この森発言を自身のウェブマガジンで取り上げ、フランス・メディアの反応が紹介していました。森氏の態度を「モカシンで直立する」と皮肉ったというのです。
フランスでは「ブーツで直立する」という慣用句があり、信念を貫く姿勢を意味するそうです。ブーツを柔らかいモカシンに言い換えることで、姿勢の弱さを示したのです。
この表現は、靴の機能を的確に捉えるフランス人の感覚を表しています。
ブーツは足を支え、直立を助ける靴。ヨーロッパで子どもに紐付きのブーティを履かせるのは、足の発達を考えた当然の選択なのです。


靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載49「森、辻、そしてブーツの三題噺???」のダイジェストです。コラムの全文はこちら




大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。