2025/11/26 00:00
サステイナビリティの文脈で語られる革は、何やら悪者。そこには誤解や短絡的な理解があるようです。
動物の皮(skin)を鞣すと革(leather)になりますが、その主流の方法は、クロム鞣しです。クロムは発がん性などの有害物質として知られています。でも、そのクロムは六価クロムであり、鞣しに使われるのは三価クロムです。三価クロムは、自然界にも安定的に存在し、人に必須のミネラルでもあります。
また、動物愛護の観点から革を嫌う風潮もあります。でも、鞣し業者は「革のために殺される牛は一頭もいない」と言います。革は、肉を得る過程で生じる副産物である皮を有効活用したものだからです。
そして、ネイティブアメリカンのイロコイ族の口承史を書き起こした『一万年の旅路』を読んだ時のことを忘れません。そこには、子どもの命を繋ぐために皮を革にする方法が編み出されたと記されていたのです。
靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載㊲「サステイナビリティと革」のダイジェストです。コラムの全文はこちら。


大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。
