2025/11/05 00:00

私はこれまでヒール靴をほとんど履かず、長年ローヒールのヒモ靴を愛用してきました。だからこそ、靴ヒモをきちんと結ぶことの大切さを実感しています。
しかし子ども靴の世界では、ヒモ靴は、完全にマイノリティです。
私自身、子どもたちが暮らす環境や扱いのし易さからするとマジックテープがベターと言いもし、書いてもきました。でも、でも、でも、内心は…。
服には、「パジャマでおじゃま」という歌があります。パジャマに着替えることで、ボタン掛けを練習します。なのになぜ、ヒモを結ぶことは退けられるのでしょうか。
海外では、靴ひもの通し方や結び方を学べる絵本や教材も数多く出版されおり、日本語版も出ています。靴のイラストにヒモが通せるようになっており、チョウチョ結びなどが練習できます。
確かに扱いやすさという点ではマジックレープは魅力ですが、ヒモ靴の方がマジックテープより足に合わせて調整できます。そしてそもそも結ぶという行為は日本の文化であり、指先を使うことで脳の発達を促します。
便利さだけでなく、学びと成長をもたらすヒモ靴を、今こそ見直してみませんか。

靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載㉞「ヒモ靴を見直してみませんか。」のダイジェストです。コラムの全文はこちら
 
大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。