2025/09/10 00:00
今回、ミラノの展示会の合間を利用し、娘と二人でパリを訪れました。ところが到着翌日に風邪をひき、ほとんどの予定を断念。叶ったのは、娘が好きなサクレクール寺院詣でだけでした。
サクレクールには、長い、長い階段があります。上らないと、美しい寺院に至れません。
上る前、小さな公園で小休憩。公園では、地元の子どもたちが遊んでいました。足元を見ると、皆しっかりした足首まで覆う紐靴を履いています。日本では紐靴は脱ぎ履きが面倒だとして敬遠されがちです。
結局、階段は断念。モノレールの力を借りたのですが、寺院の美しさ、眼下に広がるパリの街並みに息を呑みました。
子どもが紐靴を普通に履いている。それほどヨーロッパで紐靴が自然に受け入れられているのは、日々の生活環境や文化だけでなく、こうした街や建物、それらと歩くための靴文化が一体となっているからかもしれない。
閑話休題でした。
靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載㉖「サクレクールと紐靴」のダイジェストです。コラムの全文はこちら。
