2025/08/31 00:00
ある映画のワンシーン−−初老の男性がベッドに腰を下ろし、編み上げのブーツを丁寧に脱いでいる。その姿に、靴と丁寧に向き合う文化を感じたことを覚えています。
欧米では一日中靴を履くのが普通ですが、日本は、玄関で脱ぐ「脱ぎ履き文化」です。
そのためか、日本人は靴というモノだけで、靴の履き方までは取り入れなかった。「使い方=履き方」の中に文化があるのに…。日本には、靴が文化として根づいていないのかもしれません。
そうした中、吉村眞由美さんは「シューエデュケーションⓇ」を掲げて靴教育を広めています。
彼女は、靴の正しい履き方を提唱していますが、それが「かかとトントン、ベルトをギュッ」。
「かかとトントン」は、“足の踵を靴の踵に合わせましょう”ということです。そしてかかとが合わせられたら、その状態を保ち、留め具(ベルトや紐)を締める。「ベルトをギュッ」です。

靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載㉔「正しく履く。靴を文化にするために。」のダイジェストです。コラムの全文はこちら。