2025/08/31 00:00
ある映画のワンシーン−−初老の男性がベッドに腰を下ろし、編み上げのブーツを丁寧に脱いでいる。その姿に、靴と丁寧に向き合う文化を感じたことを覚えています。
欧米では一日中靴を履くのが普通ですが、日本は、玄関で脱ぐ「脱ぎ履き文化」です。
そのためか、日本人は靴というモノだけで、靴の履き方までは取り入れなかった。「使い方=履き方」の中に文化があるのに…。日本には、靴が文化として根づいていないのかもしれません。
そうした中、吉村眞由美さんは「シューエデュケーションⓇ」を掲げて靴教育を広めています。
彼女は、靴の正しい履き方を提唱していますが、それが「かかとトントン、ベルトをギュッ」。
「かかとトントン」は、“足の踵を靴の踵に合わせましょう”ということです。そしてかかとが合わせられたら、その状態を保ち、留め具(ベルトや紐)を締める。「ベルトをギュッ」です。

靴ジャーナリスト・大谷知子さんによるコラム「子供の足と靴のこと」の連載㉔「正しく履く。靴を文化にするために。」のダイジェストです。コラムの全文はこちら。
大谷知子(おおや・ともこ)
靴ジャーナリスト。1953年、埼玉県生まれ。靴業界誌「靴業界(現フットウエア・プレス)」を皮切りに、靴のカルチャーマガジン「シューフィル」(1997年創刊)の主筆を務めるなど、靴の取材・執筆歴は約40年。ビジネス、ファッション、カルチャー、そして健康と靴をオールラウンドにカバーし、1996年に出版した「子供靴はこんなに怖い」(宙出版刊)では、靴が子どもの足の健全な成長に大きな役割を果たすことを、初めて体系立てた形で世に知らしめた。現在は、フリーランスで海外を含め取材活動を行い、靴やアパレルの専門紙誌に執筆。講演活動も行っている。著書は、他に「百靴事典」(シューフィル刊)がある。
